流産には、「切迫流産」「進行流産」「完全流産」「不全流産」「稽留流産」「化学的流産」があります。
切迫流産とは、流産が生じようとしている状態のことです。結果的に流れて産まれてしまう場合と持ちこたえて流産とならない場合とがあります。子宮出血があるものの、頸管は開大していない状態です。
症状として、下腹部の痛みが少々と、少量の性器出血などがあります。
治療には、安静が第一です。薬剤投与には、塩酸リトドリン(子宮収縮抑制剤)、hCGがあります。目安としては、妊娠16週以降であるなら塩酸リドトリンを用い、それ以前であるなら、安静臥床が第一であるといわれています。
原因としては、絨毛膜下血腫、絨毛羊膜炎などが挙げられています。
進行流産とは、流産が生じて、進行している状態のことです。下腹部痛や出血が強くあらわれ、頸管は開大しており保存的な治療が不可能なものもあります。
症状としては、下腹部の痛み、性器出血、子宮頚部の開大があります。
完全流産か不全流産かで治療方法は異なってきます。
完全流産とは、子宮内容物(赤ちゃん)が完全に娩出された状態のことです。
症状としては、下腹部痛と性器出血の消失を伴います。
治療には、経過観察のみで済む場合が多いです。
不全流産とは、流産が生じたが、子宮内に残存物が残っている状態のことです。
症状としては、下腹部の痛み、性器出血の持続を伴います。
治療には、子宮内容除去術、残存物が少ない場合は子宮収縮剤および抗生物質の投与があります。
稽留流産とは、子宮内で胎児が死亡している状態であるが、妊婦に症状が無い状態のことです。
症状としては、自覚症状は無いものの、妊婦検診等で超音波検査によって発見されます。
治療には、確定診断がついた段階で、子宮内容除去術を行うことが多いです。
化学的流産とは、生化学的に妊娠の成立をみた(hCGが検出された=尿中hCG測定で50U/l反応陽性)と診断されるものの、超音波断層法により胎嚢などの妊娠に特有な所見が確認されずに、腹痛や子宮口開大などの徴候を伴うことなく月経様の出血をみた状態のことです。
症状としては、月経様の出血(人によっては激痛と血の塊が出てくることがある) があります。
治療には、経過観察しかありません。